一宮の実家が昔の店舗、事務所、工場、診療所、共同住宅を兼ねていたなら、解体見積前に施設用照明の安定器、受変電設備、低圧コンデンサー、倉庫に外した機器が残っていないか確認します。 PCBの可能性がある機器を建物と一緒に壊して通常の解体廃棄物へ混ぜてはいけません。建築・改修年と機器の銘板を調べ、判別と処理を見積の別項目にしてください。

愛知県は、一般家庭用の蛍光灯等の安定器にはPCBが使われていないと案内しています。戸建て住宅だから全照明が対象、という話ではありません。ただし、住宅の一角を店舗や作業場にして高力率の施設用照明を使っていた、共同住宅の共用廊下や屋外灯がある、廃業時に機器を倉庫へ移した、といった履歴がある建物は確認が必要です。

建物用途と機器を部屋ごとに洗い出す

確認場所探す物見積前に残す情報確認担当
旧店舗・事務所施設用蛍光灯・水銀灯器具と安定器の銘板電気工事業者
電気室変圧器・コンデンサーメーカー・型式・製造年電気主任技術者等
倉庫取り外した安定器・機器保管容器・数量・漏れ所有者と専門業者
外壁・屋上外灯・投光器設置年・交換履歴電気工事業者
昇降設備制御盤・低圧コンデンサー機器台帳・保守記録保守会社
住宅部分家庭用か施設用か器具種別と用途専門業者

最初に、建築年、増改築年、業種、閉店年、照明の交換記録、電気設備点検票を集めます。『LEDへ交換済み』でも、古い器具や安定器が天井裏、梁、倉庫へ残置されている場合があります。愛知県は、1977年3月以前に建築・改修された事業用等の建物について、古い安定器の確認を求めています。年だけで含有を断定せず、対象を絞る入口にします。

所有者が器具を開けず専門業者が銘板を確認する

環境省は、施設の建築・改修時期、照明器具の種類を確認し、最終的には安定器の銘板にあるメーカー、種類、力率、製造年やロット番号から判別する手順を示しています。高所や通電部、劣化した機器へ所有者が触れるのは危険です。停電範囲と安全を確保できる電気工事業者等へ全数確認を依頼します。

写真は、建物の部屋番号、器具全景、銘板、数量が対応するように撮ります。読めない銘板を推測で『なし』にせず、不明としてメーカーまたは専門窓口へ照会します。サンプルだけを見て残りを同一とみなすと見落とします。調査範囲、判別不能数、分析の要否、取り外し方法を報告書に残し、解体会社と電気工事業者で共有します。

PCB候補を解体見積の一式へ埋め込まない

解体見積は、事前確認、停電・養生、機器取り外し、判別・分析、専用保管、収集運搬、処分、行政連絡を分けます。通常の照明撤去費へ含めると、どこまで調査したか分かりません。解体業者の許可・登録に加え、PCB廃棄物を扱う資格や委託先、事故時の連絡体制を確認します。

高濃度PCB廃棄物の処分期限はすでに過ぎています。一宮市は、該当する物が見つかった場合、廃棄物対策課へ連絡するよう案内しています。所有者の判断で通常の金属くず、照明器具、家庭ごみとして持ち込みません。発見時は場所を区画し、破損や漏れの有無を確認し、作業を止めて市と専門業者へ連絡します。

撤去前後の数量を台帳で一致させる

着工前台帳には、機器番号、設置場所、写真、メーカー、型式、製造年、判定、取り外し日、保管場所を記録します。撤去後は、台帳の数量と保管容器内の数量、委託契約、引渡し記録を照合します。解体ごみのマニフェスト確認とは別に、PCB関係書類の保存担当を所有者側でも決めます。

PCBが見つからなかった場合も、どの部屋を何台確認したか、家庭用照明と判断した根拠、LED化前の器具が残っていないことを報告書へ残します。旧店舗の看板灯、駐車場灯、階段灯、倉庫の棚は見落としやすい場所です。建物解体、電気撤去、家財整理を別々の会社へ頼む場合は、最初の現地調査で全員が同じ機器番号を使います。

見積前の行動を三つにまとめる

見積前は、①旧用途・建築改修年・照明交換履歴を整理、②専門業者が施設用照明と電気設備を全数確認、③判別・取り外し・保管・行政連絡・処理を別行にした見積と台帳を作成、の3つです。

旧店舗や作業場を含む建物の解体相談では、建物面積だけでなく、以前の用途、古い照明、電気室、倉庫の保管機器まで最初に伝えると、調査と処理の担当を見積前に分けやすくなります。

確認した一次情報

PCB含有の判別と廃棄物処理には専門的な安全管理と法令手続が必要です。2026年9月17日時点の案内を基に、該当機器を見つけた場合は触らず、一宮市廃棄物対策課と専門業者へ連絡してください。