一宮の実家が旧店舗、事務所、工場、診療所、共同住宅を兼ねていたなら、解体契約前に業務用エアコン、冷蔵・冷凍機器、ショーケースの有無を確認します。 対象機器へフロンが残ったまま配管を切断したり、機器を廃棄物として引き渡したりできません。元請の事前確認、登録業者の回収、証明書の受領を工期へ組み込みます。

家庭で使っていたように見えても、業務用として製造された機器ならフロン排出抑制法の対象です。逆に家庭用エアコンは別制度で扱います。建物用途だけで決めず、室内機・室外機・冷凍庫の銘板、型式、配管、設置場所、台数を写真付きで一覧にします。

解体前に探す機器を部屋ごとに分ける

場所確認する機器残す記録次の担当
旧店舗天井カセット・壁掛空調室内外機の型式と台数解体元請・回収業者
厨房業務用冷蔵庫・製氷機銘板・配管・電源設備業者
売場冷蔵ショーケース一体型か別置型かメーカー・回収業者
電気室・屋上室外機・熱源機接続先と機器番号有資格の専門業者
倉庫取り外した旧機器保管状態・台数所有者・元請
住宅部分家庭用か業務用か銘板と購入記録制度別に処理

室内機だけ見て台数を数えると、屋上や建物裏の室外機との対応を失います。機器番号を振り、どの配管がどこへつながるかを元請と設備業者が確認します。通電部、高所、劣化配管へ所有者が触れず、見えない銘板は不明として専門業者へ渡します。

元請の事前確認書を契約前に受け取る

環境省FAQでは、特定解体工事の元請業者が第一種特定製品の設置有無を確認し、発注者へ書面で説明することが必要とされています。説明は解体契約の前に行い、事前確認書は発注者と元請がそれぞれ3年間保存します。『空調なし』の場合も、どこを確認したかを記録します。

確認作業を充填回収業者へ丸投げするのではなく、義務主体である元請が確認・説明を行います。専門知識が必要な現場で登録回収業者が同行することは有効です。旧店舗のPCB照明確認と同じ現地調査日に行えば、天井設備の見落としを減らせます。

回収は愛知県登録業者へ依頼する

機器の廃棄者は、フロンを第一種フロン類充填回収業者へ引き渡すか、設備業者等へ引渡しを委託します。愛知県は登録業者の検索ページを公開しています。見積先の会社名、登録番号、登録の有効性、実際に回収する事業所を照合し、解体会社の『一式』だけで済ませません。

回収費は、機器台数、冷媒種類、設置場所、高所作業、電源停止、配管長、回収量、運搬で変わります。見積を、事前確認、回収、機器撤去、運搬、処分へ分けます。家庭用機器が混在する場合は、電気・ガス・水道を止める時期と合わせ、先に小売店や処理方法を確認します。

引取証明書と機器台帳を照合する

フロン回収後は、機器番号、設置場所、回収日、回収業者、証明書番号を台帳へ記録します。解体当日に、回収済み表示だけでなく引取証明書等で確認し、未回収機器の配管を切らせません。室内機、室外機、別置型ショーケースの台数が、事前確認書と撤去記録で一致するかを見ます。

解体後に倉庫から旧室外機が出た場合は、通常の金属くずへ混ぜず作業を止めます。誰が追加確認し、回収し、工期と費用を承認するかを契約前に決めます。写真は銘板だけでなく、機器全景、設置場所、接続配管が分かる順で残します。

借家や共有建物だった時期がある場合は、機器の所有者も確認します。リース品、前のテナントが残した物、設備として建物へ付属する物を区別し、勝手に撤去しません。契約書、リース会社の表示、保守点検票、電気設備図面を集め、所有者と処分権限を解体元請へ伝えます。

見積比較では、フロン回収後に室外機を誰が運び、金属や樹脂をどの処理先へ渡すかまで確認します。回収証明が出る時期と解体着工日を逆算し、証明待ちのまま足場や重機を入れません。追加機器が見つかった場合の単価と連絡順も決めます。

建物の引渡し前に、元請、回収業者、所有者で最終巡回を行います。空調の撤去跡、閉鎖した配管、電源、倉庫の旧機器を確認し、未処理品へ印を付けたまま解体工程へ進まないようにします。

契約前の行動を三つに絞る

契約前は、①全室・屋上・倉庫で業務用空調と冷凍冷蔵機器を台帳化、②元請の事前確認書と愛知県登録回収業者を確認、③回収証明と機器台帳の照合を着工条件にする、の3つです。

旧店舗付き建物の解体では、空調、冷蔵機器、古い照明、電気設備を建物本体と別項目にすると、着工後の追加停止を減らしやすくなります。

確認した一次情報

フロン対象機器の判定と回収は専門知識が必要です。2026年9月18日時点の環境省・愛知県案内を基に、元請と愛知県登録の第一種フロン類充填回収業者へ確認してください。